扁桃炎

扁桃炎とは

口とのどの境目にある扁桃という器官は、本来ウイルスや細菌が口から体の中へ侵入してくるのを防ぐ働きをしています。その扁桃が体の免疫力の低下などで、ウイルスや細菌に感染することで扁桃炎を発症します。扁桃は子どもから大人になるにつれて徐々に小さくなっていきます。

扁桃炎の原因

扁桃炎は、疲れやストレス、のどの乾燥や気温の変化などによって、体の免疫力が低下したことで、インフルエンザやアデノウイルス、溶連菌などのウイルスや細菌に感染することで合併して起こることが多い病気です。

扁桃炎の症状

扁桃炎は、主に次のような症状が発生します。

唾を飲み込むのも痛いという症状もあるため、食事や水分補給をすることがつらい症状が多いです。
扁桃炎は一時的なものが多いですが、繰り返し発症すると慢性扁桃炎となり、年に複数回扁桃炎を発症してしまうこともあります。何度も発症している方は、早めに受診するようにしましょう。

扁桃炎の治療

扁桃炎の治療は、細菌起因の症状か、ウイルス起因の症状か、また重症度によっても異なります。まず扁桃炎の原因を探るために、血液検査や細菌培養検査によって診断します。
細菌起因の扁桃炎の場合は、抗生物質（抗菌薬）と、症状を抑えるために解熱鎮痛剤や抗炎症剤を使用して治療します。大体1日ほどで感染力が弱まることで、熱が下がり1週間ほどで快復することが多いです。
ウイルス起因の扁桃炎の場合は、抗生物質が効かないため、症状を抑える対症療法を行います。痛みや発熱を抑える解熱鎮痛剤を処方し、自然治癒を促すように経過観察します。

扁桃炎の予防

扁桃炎の予防は、手洗い・うがい・マスクの着用など基本的な予防策を行っていただくことと、体調管理を行い、不摂生をしないようにしましょう。また、インフルエンザや溶連菌の感染患者との濃厚接触を避けることももちろん重要です。
のどが痛い、首が腫れているという症状や発熱症状がある方は、一度当院へご相談ください。