難聴とは

難聴とは、音が聞こえづらくなっている状態のことを指します。音の伝達は、外耳→中耳→内耳と伝わり、最終的に脳に伝わって音を認識するという仕組みです。
その外耳・中耳・内耳・脳の各部位で何かしらの異常が起こることで難聴を発症します。
難聴には、先天性のものと後天的なものがあり、先天性難聴は、新生児の約1000人に1人の割合で生まれつきの難聴であるといわれています。後天性難聴は、疾患や加齢・ストレスなど様々な原因から発症する難聴です。
難聴には個人差がありますが、重症化する前の早期発見・早期治療が重要です。重症化すると全く聞こえない状態など日常生活に支障をきたす場合もあるため、少し聞こえが悪いと感じられる方は、お早めに当院までご相談ください。

難聴の原因

難聴の原因となる各部位ごとにご説明します。

外耳

外耳道炎や耳垢が詰まってしまい塞がってしまう(耳垢栓塞)症状が原因となることが多いです。原因となる疾患を治療することで難聴を治療することができます。

中耳

鼻やのどを通って、中耳の中に細菌が入り込んで発症する中耳炎が原因となることが多いです。慢性中耳炎や滲出性中耳炎など、鼓膜に穴が開いたり、水が溜まることで難聴を発症します。

内耳

内耳は、音を神経へと伝達する部位です。内耳が炎症や外傷で傷つくことで、難聴が発症することが多いです。また、内耳は身体の平衡感覚を司る働きがあるため、めまいや耳鳴りを併発することがあります。

その他

騒音やイヤホン難聴など、大きな音を長時間聞き続けることで難聴を発症することがあります。他にはストレスや疲れからくる突発性難聴や加齢による老人性難聴などがあります。

難聴の治療

外耳道炎や耳垢栓塞、慢性中耳炎や滲出性中耳炎などの疾患による難聴の場合は、適切な治療を行うことで難聴症状を改善できます。慢性中耳炎や滲出性中耳炎の場合、中耳炎の原因となったのどや鼻の炎症の治療も合わせて行います。
他の難聴に関して、治療を行っても根本的な聴力の回復が難しい場合は、補聴器の使用をご説明させていただきます。補聴器を装用いただくことで、悪化して聞こえなくなってしまった音をある程度聞くことができる生活を取り戻すことができます。
当院では、補聴器専門外来を行い、患者さん一人一人の様々な症状に合わせた治療とその補聴器の装用・調整・アフターフォローまで行っております。耳の聞こえが悪くなったと感じるその初期の段階で、一度当院にご相談ください。