口内炎について
口内炎は、口の中やその周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。頬の内側や舌、唇や歯茎など口の中のどこにでもできる可能性があり、痛みを伴う場合が多いです。口内炎は数日で自然と治ることが多いですが、原因を取り除かずに放置していると、複数個できる場合や長期化する場合があります。口内炎の治りが遅いと感じる方や治っても気が付いたらまたできている、という方もよくみられます。
口内炎の原因
口内炎の最も大きな原因は、睡眠不足やストレス、栄養の偏りなど、生活習慣の乱れによる「免疫力の低下」です。また、女性の場合は生理前や認識などのホルモンバランスの変化、乱れによりできやすくなることもあります。また、口内炎の中でも、口内の物理的刺激(入れ歯や矯正器具などの異物や熱さ・冷たさのような刺激の強い食べ物など)により、傷ができ細菌が繁殖し発生する外傷性口内炎やヘルペスウイルスに感染することで発生するヘルペス性口内炎、カンジダというカビ(真菌)が口内に過剰分泌し、発症するカンジダ性口内炎などがあります。
口内炎の治療
口内炎の治療は、主に対処療法です。口内炎が発生している箇所にステロイド軟膏の塗布や、痛みが強い場合に痛み止め内服薬の処方、その他ビタミン剤やうがい薬などを使用します。
口内炎の予防
口内炎の予防は、低下した免疫力を上げることです。そのため、規則正しい生活や栄養バランスの取れた食事を心掛けること、十分な睡眠をとること、ストレスを溜めないことはもちろん重要です。
その他には、食事をとった後に歯磨きを行うことや、うがいをこまめに行うことで、口内を清潔に保つことが予防につながります。また、こまめな水分補給や口呼吸から意識して鼻呼吸にする、ガムや飴で唾液分泌を促すなど口内の水分量を一定以上に保つことも重要な予防です。
またビタミンB類、Cを積極的に摂取することをおすすめします。ビタミンB類は口内の粘膜や皮膚を修復する働きがあり、ビタミンCは免疫力を上げる働きがあります。ビタミンB類を接種するためには、豚肉やレバー、ハツ、魚類など、野菜だとサツマイモやジャガイモ、カボチャなどに多く含まれています。ビタミンCを接種するためには、パプリカやトマト、ジャガイモ、サツマイモやキウイやイチゴ、みかんなどに多く含まれています。
予防により口内炎になりにくい体を作ることと、発生したときに早期に治るようにすることを意識していただきたいと思います。