予防接種とは

予防接種は、感染症の原因に対するワクチンを体内に取りこみ、ウイルスや菌に感染したときの発症を抑える、または軽くする効果があります。ワクチンの成分は、感染力を弱らせたウイルスや菌です。

予防接種のメカニズム

ヒトの体内に備わっている免疫機能が、ウイルスや菌などの異物が入ってきた際に、体外に排出しようと働きます。それが発熱や鼻水、咳といった症状に現れます。免疫機能は学習能力をもっており、一度経験したウイルスや菌の侵入に対して、1回目よりスムーズに対処することができます。本来のウイルスや菌より弱いワクチンを接種することで、免疫機能が初めて対処するよりもスムーズに対処することができるため、ワクチン接種は有効な予防手段です。

インフルエンザワクチンの効果

インフルエンザに感染すると、38℃以上の発熱や筋肉痛・関節痛、鼻水・咳などの症状が現れます。予防接種を受けておくことで、得ることができる、最も大きな効果は重症化予防効果によるそういった重症化のリスクや合併症の減少、死亡リスクの低減です。またウイルスの感染は、飛沫感染や接触感染、空気感染と様々ありますが、予防接種を受けることで、発病予防や感染拡大防止にも効果が期待できます。
インフルエンザワクチンを接種すると、その効果は接種後約5か月の間、一定の免疫効果が持続します。接種後1ヶ月~2か月が最も強い免疫が作られ、3か月後以降は徐々にその効果が低下していきます。当院では毎年のインフルエンザ流行時期を考えると、9~11月末頃までにワクチンを接種していただくことを推奨しています。

インフルエンザワクチンの
接種できる年齢

インフルエンザワクチンの予防接種は、生後6か月から受けることができます。乳児期のインフルエンザ感染は重症化リスクが高いため、家族全員でインフルエンザワクチン接種をして、お子さんの重症化リスクを低減することが大切です。
インフルエンザワクチンの予防接種に関する費用やスケジュールなど気になる方は、一度当院へご相談ください。